じぃちゃんのblog

身の周りの出来事など気の向くままに書いてます

2012年03月

ミュージシャンと出会ったのは

 出会いというのは不思議なものだ。思わぬ所で想像もできない人とのふれあいがある。

今夜は 「ばあちゃん」 の入院先で最後の夕食となる。
隣のベットを挿んだ向こう側のベットで治療を受けているKさんは若くて美人だ。
病院だからほとんどメークはしていない、所謂、スッピンなのだと思う。 思うと言うのは 「じぃちゃん」 自称、紳士だから同部屋とは言え、カーテンの隙間から覗き見する様なことはしない。
たまたま、お顔が合った時にご挨拶申し上げるだけで、まじまじと観察するわけではなく、ちらりと拝見するだけなのこと。 その時の印象がスッピンに見えたのだ。

Kさんは数日前に入院されたのだが、夕食の時間頃にご主人とおぼしき方が必ずお見舞いに見えている。
2.3日前に正式にご挨拶申し上げた。大きな体で威圧感があるが大変、にこやかで優しそうな方だ。
Kさんの向かいのベットの方から 「ばあちゃん」 と同じ、明日退院されると聞いたのでご主人がみえている間にと、退院のお祝いと 「ばあちゃん」 がお世話になったお礼を兼ねてご挨拶をさせて頂いた。

 この時、初めてKさんがロックバンド 「ザナドゥ・プロミネンス・ロックオーケストラ」 のミュージシャンでボーカル担当、ご主人はピアニスト等であることを知った。
私も音楽を聞くのは好きでクラシックから演歌まで何でもいい。 ロックを初めて聞いたのはエルヴィスプレスリーの時代だから古さが分かろう。
お仕事でお持ちになっていたのか LIVE の案内を拝見して仰天、その写真には紛れもないKさんとご主人のカッコいい姿があった。帰宅してからHPを拝見したり youtube で聞いたり、楽しませて頂いた。
Kさん、6月の LIVE には元気にステージに立つことを祈ってますよ。

ザナドゥ・プロミネンス・ロックオーケストラ

付き添いは終わりそう

 一昨日、「ばあちゃん」の向かい側に入院されていた方が退院された。
腰痛で動くのも辛いとおっしゃっておられたが、いつも笑顔で接して下さる方でした。
チョッピリ淋しくはなったが病が治り、退院されたので 「おめでとう」 を申し上げたい。

 残った皆さんは相変わらず冗談を言い合ってます。
お昼の配膳では 「ばあちゃん」 にお膳を運んでくれた看護士の若い娘ちゃん。
「お姫様お食事でございます」 と、おどけて見せる。   私、「おしめ様じゃないの」 ・・で大笑い。

 帰り支度をしていると携帯がブルブルときた。  施設の担当からの電話で29日にセンサー (ベットから起き上がると自動でナースコールする) の取り付けが終わるので30日の午後に帰園して下さいとのことだ。
50日の入院は私にとっては長かったが、87歳のロージンが大腿骨の骨折で手術後40日も経たないうちに何とか歩けるまでに回復する医療技術の進歩には唯々、驚くばかりだ。

 退院はできることになったが、これで 「目出度しめでたし」 とはいかない。 施設での問題は山積されている。
一度に片付けられる問題ではないから時間は掛かるが一つずつ様子を見ながら対応していくしかあるまい。
なんであれ、取り敢えず、病院通いをしなくてもよくなったのは文句なしに嬉しい。

病院の前にある空き地の 「柳」、いつの間にか新芽が出て春風にそよいでいた。

柳

入院病棟で・・

 「ばあちゃん」 (家内) が入院して1ヶ月半になる。
「ばあちゃん」 は自分が骨折して入院して手術した記憶がなく、リハビリ中である事も認識できないのだ。

「ここは何処」  病院だよ。
「何で病院なの」  骨が折れちゃったんだよ。
「どうして」  転んだんだ。
「転んでなんかいないわよ」  そうか。
「知ってる人が誰もいないの」  家じゃないからね。
「今日、家に帰るの」  もう少しだよ。

こんな会話が2~3分置きに繰り返される毎日だ。「ばあちゃん」 が言う、家とは慣れ親しんだ職員や自分の部屋がある施設のことで自宅ではない。自宅の記憶はもう完全に消え去ってしまっているのだ。

散歩しようか。 「うん」

部屋から出て長い廊下の端までを往復する。 最近は自分で車椅子を転がせるようになったのは嬉しい。
そのまま談話室へ行き、外の風景を見せながら食事の時間を待つ。

「ばあちゃん」 は自分で歯磨きができない。一応は歯ブラシでゴシゴシとやるが10秒もしないで終わってしまう。
看護士さんも介助はしてくれるが彼女たちも忙しい。 一人だけに時間を掛けるわけにはいかないのだ。
食事は自力でもできるが口腔のケアはやってあげる必要がある。
朝の病院内は忙しく、面会の時間外でもあるので、面会時間を少し外れるが、昼と夜の2回、1時間半ずつ食事前後を付き添う。
食事の度に 「パパのご飯はないの」 と聞く。 80を過ぎた爺さんを 「パパ」 と呼ぶのは止めて欲しいが 「ばあちゃん」 の中では歳に関係なく、子供達が呼んでいた 「パパ」 なのであろう。

入院当初は四人部屋しか空きベットがなかったので仕方がなかったが、仕切りカーテンで区切られるから個室に入っている様なもの。 「ばあちゃん」 の生活環境として孤独は最悪なので大部屋の空きができたら移してもらうように頼んで置いた。
翌日に移動ができたのは幸いだった。1~2週間は退院する方、入院する方が多かったが、ここ1ヶ月ぐらい移動がない。 七人部屋だから病気も違う方が居る。皆さん知らない同士だからあまり会話もなく、カーテンも閉めておられたが日が経つにつれ会話の機会も多くなり、今では 「ばあちゃん」 を含めて5人がカーテンを全開にしている。
入院病棟というと何となく暗いイメージがあるがこの部屋は開放された明るさがある。
同室の方の話では 「ばあちゃん」 は明るく、いつもにこやかで癒されると言って下さる。 本当かどうかは怪しいと思うが皆さんにご迷惑をお掛けしないのはありがたい。

私が毎日欠かさず(たまに娘が交代する事はある)通っているので、私が部屋に入ると、皆さんは 「お帰りない」  と迎えて下さる。帰りは当然 「行ってらっしゃい」 だ。
そんな暖かい気持ちの皆さんとも、近い内にお別れする日が来るのを 「ばあちゃん」 は知らない。

春の日差しに・・

「お彼岸」 例年、墓参は欠かしたことはなかったが今年はご勘弁願った。 ご先祖様も大目に見てくれるだろう。

ぽかぽかの日差しに誘われて1時間ほど散歩に。
先日は5分咲きだった 「枝垂れ梅」 は満開に、近くの道端にある小さな花壇には名前を知らない花が春の日差しを一杯に受けて咲き誇っている。
桜の蕾もいつの間にか大きく膨らんでいた。

枝垂れ梅満開



満開の枝垂れ梅











枝垂れ梅 花





柔らかな日差しをうけて
枝垂れ梅の花









白小菊




名前は知らない
小菊?











不明



2センチ程の可愛い花
名前は知らない












桜の蕾




桜のつぼみも膨らんで

病院の予約時間

 朝から冷たい雨がしょぼ降る。こんな日に病院は行きたくないが薬が切れても困るので、1時間早起きして8時10分までに再来受付をすます。
普段は自転車だが雨の中での自転車は危険なのでタクシーを奮発する。 バスも使えるが、バス停は遠いし、直通はないから一度、三鷹駅まで行き、乗り換えねばならない。まことに不便なのだ。

 予約時間は9時だからそんなに早く行く必要もないが、冬は寒いし、夏は暑い。 病院内は空調が効いているので家にいるよりは楽なのだ。
暖かい待合室でうとうととする。 早い先生は時間前から診察を始めるが、私の担当医は自宅が遠いためなのか9時を過ぎてからの診察になる。

 私の予約時間が早いのには訳がある。
発病して、かれこれ8年にもなるが症状はほとんど改善されない。
担当医のお話ではこの種の病気は高齢になると治りが遅く、気長に付き合うより仕方ないのだそうだ。
はっきりは聞かせてくれないが、たぶん生涯薬のお世話になるだろうと覚悟している。
幸い、医学の進歩で薬物依存症の心配はないので薬さえ飲んでいれば通常の生活が維持できるのだ。
とは言っても病気は気まぐれだ。 時々、症状が出るのは致し方あるまい。

 治療の重点は十分な睡眠だから睡眠時間の記録は重要な医療の情報になっている。
眠れない時は予備に出ている薬を追加して飲む事になっているがそれでも眠れない時もある。 そんな時は無理して眠らなくてもいいやと朝を待つ。
たまたま昨夜は寝れなかったので報告したら 「別の薬を出すから様子を見て」 と使ったことのない薬の処方をしてくれる。 今夜はぐっすりであろう。
 こんな具合に経過報告するだけなので時間は掛からない。
時間の掛からない患者を先に診るのは効率的で先生も余裕ができ、徐々に遅れがでて予約時間から2時間待ちなどとなることの解消にもなるのだろう。 時間が必要な患者には十分な時間をというのが先生の考えだと思う。

私の場合は、患者の顔色を見て経過を聞くだけだから3.4分で終わる。聴診器を当てる病気じゃないから、短い会話の中でも症状が的確に判断できる技量があるのだと信じている。
 何にしても待ち時間がないのは有り難いことだ。 「4週後、同じ時間でいいですか」 「はい、お願いします」 「お大事に」 「ありがとうございました」 で診察室をあとにする。
時間を掛けないですむ患者は早い内に診てしまう。 私は、その患者の一人という訳なのだ。
この時間だと薬局もガラガラ状態で10分も待たずに薬が出るのもありがたい。

プロフィール

じぃちゃん

東京生まれの東京育ち、普通の爺さんです。
元気でいられるのも皆様のご支援のお陰と感謝しています。
ブログを通して多くの皆様と絆が深まればと、テーマもなく思うがままに書いていますが読んで下さる方がいる限り書き続けたいと願っています。

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